第28号(2016年4月28日)

柳永模の思想を一言で要約すると「飛び立って、前に進む」と朴在吉氏が言われた。(本紙6面参照)。魂にビビーンと響いた。金泰昌先生の名通訳だと思う。鳥でもトンボでも虫でも、地上から空へ舞い上がる時は精神と肉体の一切を、飛び立つことに集中させる。飛び立って気流に乗ればあとは自由自在だ。良心的決断と勇気を形容するにふさわしい表現である。

福島第一原発の吉田所長は、武黒東京電力フェローからの海水注入中止命令に違反して格納容器を守り続けた。一日塩水を入れると原子炉が使えなくなる。そんな計算が東電上層部に働いたのかもしれない。

業務命令に背いてでも格納容器爆発による放射能大量放出の事態を回避させるために、躊躇なく海水注入を続けた吉田所長は、内部経済合理性というエゴイズムの枠から飛び立ったのだ。

今、世界は地球という格納容器が大爆発に近付いている。このままでは現在世代と将来世代が取り返しのつかない惨禍に見舞われるだろう。「人間」ならば、我々は今こそそれぞれの持ち場で、良心に従って、断固行動を起こさねばならない。飛び立った魂には天の霊気が入り、次元転換して自由に天空を飛翔するだろう。かかる魂と魂が連帯することによって未来共創の前進が始まる。時は熟した。

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