第23号(2015年4月20日)

4月の10日から3日間、根雪の残る長野県飯綱高原の公益財団法人「いのちの森文化財団」の「水輪」に滞在した。目的は、ここで定期的に実施されている帯津三敬病院名誉院長·帯津良一博士の医療講座の取材。「公共する哲学をともにする会」の金泰昌氏と帯津氏との対談の取材。

11日午後4時過ぎから行れた対談の場には同財団の塩澤みどり代表理事、塩澤研一副代表理事、巽信夫博士、奧野芳茂博士も立ち会い、生命論、宇宙論など多岐にわたった。帯津氏は、日本ホリスティック医学協会会長で日本ホメオパシー医学会理事長も務める。東洋医学と西洋医学統合のパイオニアである。日本発の「公共する哲学」の唱道者である金博士と帯津博士の邂逅が今後何を産み出すのか。新しき時代の到来を予感させる、ドキドキ、ワクワクの心臓が会場の水織音に共振しいた。

帯津氏は著『養生は爆発だ』で語る。十九世紀に生まれホメオパシーへの再評価が二十一世紀に起この始めた、と。帯津氏は治療に中の気功も採り入れた。病院名に「三敬」の名を冠したのは中国古典『老子』の「三は万物を生ず」から。人間一人ひとりの尊厳を敬う。「敬」の一字に、新文明開新の羅針盤を確信した。

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