第21号(2014年10月31日)

前号で安藤昌益を取りあげたところ、「こんな素晴らしい人物が日本にいたのか」と驚きの感想が何人もの方から寄せられた。崔済愚と崔時亨の二人は今回特集した東学を樹立した韓国の偉人であるが、今はほとんどの日本人が知らない。私たちは今後、二宮尊徳、新井奥邃、田中正造ら日本の思想家にも焦点を当て現代に蘇らせたいと思っている。

ところで本コラムの表題「conscience」は「良心」と翻訳された。ちなみにconscienceの原意は「共に知る」である。私たちはconすなわち「共に」に二十一世紀の重要なキーワードを読み取りたいのであるが、どうだろう。音楽やドラマといった芸能分野では東アジアの民衆が共に楽しみ通じあう交流が進行しているけれど、思想哲学方面で東アジアで共感共振できるメディアはあるだろうか? 未来共創新聞が目指しているのはこちらの方である。

普通、日本で「良心」といえば、一人ひとりの内面に働く良き心というような意味に使われているが、原意に照らせば、良心とは人と人との間、人と自然の間、人と神(天)の間に立ち上がる命の共振共鳴共和作用なのであって、個人の内面に有るというものではない。ともに「良心革命」を起こしませんか。

一覧に戻る


未来共創新聞をカートから申し込む
このページの先頭へ