第2号(2012年5月15日)

「自分自身のことでも/自分の世代のことでもなく/来るべき世代の、私たちの孫や/まだ生まれてもいない/大地からやってくる新しい生命に思いを馳せる」。

アメリカ先住民インディアンの古老の言葉であるが、彼等の「文化」と、21世紀の「先進国」の「文明」と、どちらが深くて幸福に近いだろうか

▽地球環境の永続的発展をテーマに世界の「賢人」たちが集まった1992年の第一回地球サミット。当時12歳の少女だったセヴァン・スズキちゃんは、伝説のスピーチで「自分の未来を失うことは、選挙で負けたり、株で損したりするのとはわけがちがう」「あなたがた(大人)はいつも私たちを愛しているといいます。しかし、私はいわせてもらいたい。もしそのことばが本当なら、どうか、本当だということを行動でしめしてください」と叫んだ

▽あれから20年。「行動」の成果が何かあっただろうか? 地球環境問題は、新聞・テレビ・雑誌が時折、熱病のように取り上げるが、潮が引くように消えてゆく。「行動」が持続しないのはなぜか

▽それは、我々の命の底にある「良心」と「良心」を結んで行動する「ネットワーク」が必要だという〈価値観〉がいまだ確率していないからだ。その軸心となる哲学を共に創ろうではないか。

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